君の名は希望

 


3月ひと月と1週間が経とうとしている

 

春は出会いと別れの季節

所属が変わった昨年も変化だったが

 

今年も、いや精神的には

もしかしたら昨年よりも変化した3月だった

 

昨年は2月の末から止まらない旅行ラッシュ

旅に体力が追いつかない異常な時間を過ごしていた

その後に卒業式と、最後の遊びラッシュ

 

遠くに行く友達もいたけれども

不思議と寂しさを感じる機会は

少なかったように思える

 

(その後、自分がどこへ行ってもレアキャラ扱いになるのはなんとなくわかってたろうに)

 

そして、

今年の3月は

去年の3月を過ごした人とは

誰一人として会っていない

 

ただ、予定には追われていた

28日で燃え尽きるとカウントダウンを打ちながら

酔いながら引き受けた

推し会の計画・準備に追われながら日々は過ぎていった

 

もちろん、それだけではなく

この1年で作り上げた自分の砂山も

一つの頂上を迎えたといっていいだろう

 

運悪く失敗に終わりはしたが

"人とやりたい"

を形にしようとする試みがあったのは

進歩だと思いたいし

今後続けていきたい

 

もう一つも、

ある意味これまで歩いてきた道がこの道だったからこそ

あるべき感情がなくなって、夜を越せた

おかしなことだとは思ってはいるが

この分岐の終わりはそう近くではないようだ

おかしいまま、進んでいきたい

 

もうひとつ

自分が唯一嫌いな人と会った

連絡手段を目の前で断ってから5年

もう過去だから別に気を遣う必要はないのだが

大人な対応を心がけた

お漏らしした処理を終わらせてから

入店させてくれた日高屋

やっぱり、人生の汚点となるべき場所だったんだと

教えてくれたように思える

 

しかし、この再会のインパクトを上回わる出来事が

"あの時言えなかったんです"から始まった

 

ちょうど日高屋の窓からギリギリ見える

サンマルクカフェの明かりがあの時の焦燥感を思い出させてくれた

何かの原点という作り方はできないが

Noの数が一個減ったし

タイミングだよと後に慰めてくれた人の言葉を思い出した

その後の話で

過去の自分が間違っていなかったことを確信できた

 

ただ、ひとりになってから

心が浮遊していたとはいえ

可能性を排除して見えないものを探す姿を晒していて

そして優しい嘘なのだと疑っていた

このこと気がついてしまった

 

6年間、全く気がつかなかったが

嘘などどこにもなく

ただ自分が気が付かなかっただけだったのだ

気づけていたら

当時の自分がどうしていたのかはわからない

から悔やみはしないが

 

自分が作った欠格事項を一つ拾うことができた

 

これで、私とその手のジャンルでは

最初が1番近くて

どんどん遠ざかっていることが明らかになった

距離を縮められるかはわからないが

焦らず、然るべき時に然るべきことをしたい

 

そして、その10日後

推しの卒業を迎えた

昨年より忙しい(らしい)仕事とイベントの準備に追われ

実感を忘れていたし、当日セレモニーの時間までは

今日本当に!?という感じで

オープンモードで人と話していた

しかし、いざ、セレモニーが始まると

一曲目から最前列で人目を憚らず涙涙涙

This is 嵐 LIVEの時とはまた違う展開になった

ただ最後の曲は全く覚えていないのは共通点だろう

終わったらティッシュの山が誰よりも高く積み上がっていた

どうやら目が1番潤っていたらしい

 

1月前、2月19日以降 

卒業発表して

私はそのままメンタルと一緒に体調まで崩した

それだけ、私の中で推しの存在が大きくなってしまっていた

推しというより依存に近いのではないか

実はここ1年くらい考え、苦しんでいた

現実的な優先順位を見誤ることはなかったけれど

感情の優先順位はごっちゃになっていた

そんなに器用じゃない私なので

他のことに目を向けられていないことが多くなっていたのだ

総本山が停滞していたのもその一つだ(今日からきちんと再開しよう)

正直、早く辞めたかった自分がいた

見たくないもの

聞きたくないものから目を背けたかった

自分に後ろめたさを覚えたこともあった

けど、裏切ることはできなかったし

そんなこと頭の片隅にも入れたくなかった

だからかもしれないが

卒業発表された時

気持ちが落ち着いてきてから

やっと解放されると思ってしまった

もともと終わりをある程度決めていた

予想とは違う展開を進んでいったが

楽しみながらも、終活を続けていたのも事実

まだまだ続けるだろうと思い

推し増しをしたのも事実

かなり今後については考えて決めていたはずなのに迷った

けれどもやり切ったと思ったことで

世界から離れることを決められた

新しい趣味を探している

仕事とか、日常生活は続いていて

なかなか実感を伴えないのが現実

 

この4年ちょっと

人生的には緩やかな下り坂であった

けれど、推している時間は幸せだった

自分がやってきたことを否定することには値しない

 

エネルギーを溜めたら

動き出さなければ

 

得意分野はなんと封印されたが

それでこそ実力の見せ場だろう

 

舞い上がらなくていい

地面の上を

踏み締めていきたい

高音ではなく、低音がいい

 

ネガティブに語る時間は終わりにしたい

この一心で

希望の名前を探しに行くだろう

 

 

ニョイ